ビットコインでボリンジャーバンドを使った逆張りは有効なのか検証する
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ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートのひとつで、移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差からなる線の計5本の線で表わされます。
大まかにいうと、高い確率で+2σ(標準偏差)と-2σのラインの間で価格は動くだろうという予測をもとに将来の価格の動きを予測するために使います。なお、統計学上、+2σと-2σの間に収まる確率は95.45%とされています。
この画像の外側の二本の青いラインが±2σライン、うち側の緑色のラインが±1σラインです。
±2σラインにタッチしたらエントリーするというような使われ方が多いですね。
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検証
TradingViewの内蔵ストラテジーにボリンジャーバンド戦略があるのでバックテストしてみました。−2σラインタッチでロング、+2σラインタッチでショートのドテン売買です。
【5分足】
【15分足】
【1時間足】
5分足、15分足、1時間足でバックテストしてみましたが、どの時間軸でも良い結果は出ませんでした。
ビットコインはボラティリティが大きく、一度トレンドが出ると大きく価格が動きます。そのためトレンドが出ると損切りできずに大きくマイナスになってしまいました。レンジ相場でも資産は増えていないのでビットコインとは相性が悪そうです。
- 結論
ビットコインでボリンジャーバンドを使った−σでロング、+σでショートするというような逆張り戦略は有効ではありませんでした。
ただ今回は、ボリンジャーバンドのみを使用した単純なロジックだったので、損切り幅を決めてRSIなど他のインジケーターを組み合わせればもしかしたらいい結果がでるかもしれません。
ビットコインは危険?安全?
ビットコインが2017年12月につけた約240万円の最高値を更新し、ニュースやSNSで話題になるようになってきました。
ビットコインはブロックチェーンという技術が使われていて、偽造されにくく、とても信頼性の高い暗号資産(仮想通貨)です。最近は機関投資家達も参入し始めていて、多くの投資家に資産として認識されるようになったと言えます。
しかし、過去には扱い方が悪かったばかりに、大変なことになってしまったこともあります。
特に日本で大きく話題になったのは、2018年に起きた、コインチェックとzaifという取引所での暗号資産盗難事件ですね。
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暗号資産盗難事件はなぜ起きたのか?
当時の取引所は顧客資産の保護意識が低く、盗難にあった取引所はホットウォレットと呼ばれる、インターネットに繋がれたままのお財布に顧客の暗号資産を入れて保管していました。
その結果、悪意のあるハッカーに外部からアクセスされてしまい、数百億円相当の暗号資産が取引所から流出してしまったのです。
銀行に例えると、預かったお金を頑丈な金庫にしまわずにダンボールに入れて保管していた感じですむまあそりゃ盗まれますよね・・・(笑)
現在は、金融庁による規制や監督が厳しくなり、コールドウォレットと呼ばれるインターネットに繋がっていないお財布に保存するようになったため、流出の危険性はとても低くなりました。
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盗難された暗号資産はどうなったの?保証は?
本記事の執筆時点(2021年1月)では盗んだ犯人は捕まっておらず、盗まれてしまった暗号資産も闇サイトなどで売られてしまい戻りませんでした。
しかし、顧客が被った損害は盗まれた時点での価格で日本円で100%保証されています(値下がりしていたため、実はかなりオトクだった)
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ビットコイン自体は安全性の高い資産
さきほど書いた事件は暗号資産の扱い方が悪かったために起きた事件であり、暗号資産のシステム自体には問題がありませんでした。
正しい扱い方をすればビットコインはとても安全性が高く、上手くいけばリターンも大きい素晴らしい資産です。
これからビットコインを買おうか悩んでいる方も、思い切って一歩踏み出してみるとブロックチェーンの面白い世界が見れるようになるかもしれませんね。